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【セミナーレポート】ヤマサ醤油さま登壇!ファン施策から生まれた新商品ヒットの裏側パネルディスカッション③

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先日のヤマサ醤油さまが登壇されたセミナーのパネルディスカッションのシーンを記事にしました!お話いただいた重要ポイントごとにまとめました。アーカイブ動画を見るお時間のない方、文字でナナメ読みしたい方、是非ご一読ください!

この前半戦では、ヤマサ醤油さまのファン施策への考え方具体的な施策内容に迫っていきます!後日アップされる後半戦の記事ではヤマサ醤油さまの事例・指標についてのお話や、実務上のTIPSについてお伝えするのでそちらも楽しみにしていてくださいね!

【もくじ】

1.ファンづくりの考え方について
2.具体的な施策内容について 
3.事例・指標について←今ここ
4.実務上のTIPSなど

 

 

事例・指標について

10.これまで取り組んでこられて、やめてしまった取り組みについて、どんな取り組みで、なぜ継続しなかったかお聞きしたいです

 

ヴァズ・阿部:これまで取り組んできてやめてしまった取り組み・失敗事例を率直にお聞きしたいですという事例についての質問がきています。

講師・藤村様:ちょっとご紹介しますね。

基本的にはどうしてもネットはバズると嬉しくなっちゃうじゃないですか。

私は最初からこれを狙っていませんTBS日曜劇場「JINー仁」っていうTVドラマにヤマサが出たときにそれがすごくバズりました。

スクリーンショット 2021-08-17 14.12.05

しかしその後POSデータをずっとみたんですが全然増えてないんですね。

上っ面のやつはダメだと思いました。

 

もう一つ上っ面で失敗したのはmixiアプリです。

コミュニティサイトを作ったらこれが上手くいったんですが、いろいろなことへの全返信にすごく手間がかかってですね。

そこでmixiユーザーさんだったらお互いにマイミクとかでやってくれるんじゃないのということでmixiアプリの「I LOVE レシピ」っていうのを作ったんですけどこれが全然盛り上がらないんですよ。

スクリーンショット 2021-08-17 14.12.18

それで結局、手をかけてちゃんとコントロールする中の人がちゃんといなきゃダメだよねとなりました。

さっきあった「SNSやってて全部コメント返信必要ですか?」という質問ですが、うちは全部コメント返信してます。

デジタル系は手抜きするとダメなので。

それでますますファンベースを手をかけてやる方にスイッチしてるかなというのはあります。

 

ヴァズ・阿部:mixiアプリに失敗というのはユーザーに自立的にやってもらうのが大変だったというのが一番ですかね?

 

講師・藤村様:そうです。全然ならないんですよ。

 

ヴァズ・阿部:そうですよね。若干、宣伝はダメだというところに宣伝めいて恐縮ですがSnapDishだと料理というテーマが最初から決まっていて、そこで最初からユーザーさんがコミュニケーションをしているのでその後割と自然に育ってくれると思うんですけど、1から作るのは大変ですよね。

 

講師・藤村様:そうそう。すでに「おいしいしょうゆ研究部」で一緒になった人たちで横でやったりとか。

今はやってないんですけどFacebookは横のつながり(消費者間のつながり)がないんですよ。

要は縦(メーカーと消費者のつながり)だけなんで。メーカーとFacebookの友達になっちゃうんで。

SnapDishさんみたいに横があったほうが盛り上がるんで。Facebookも今はやってないです。

 

ヴァズ・阿部:ちなみに松倉さんは商品企画に入られてからはC向けの経験があまりないとおっしゃってましたけど失敗したことなど思い出はありますか?

 

講師・松倉様:いやーもう失敗だらけで、家庭用・市販用の商品としてはこれが一発目でビギナーズラックってずっと言われています(笑)

業務用の方でもまさにいろんな商品を経験したんですけど、ほとんど失敗の連続でですね。

そんな簡単に自分がいいなと思ったものが広がらないんだなっていうのはよく今わかって経験しているところでございます。

こういう企画なんかはまだまだなのかもしれません。

 

11.ファンが売上に与える影響をどう考えているか、どう図っているか

 

ヴァズ・阿部:いただいているご質問の中で、ファンが売上に与える影響っていうのをどう考えているか?というところはいかがですか?

 

講師・藤村様:毎月の会議で、数値の振り返りはしていますが、それのKPIを設定してこうしよう!っていうのはやってないですね。

それはなんでかっていうと、やってれば実感としてわかるからです。

さっきのマスクラのところで少しお話ししましたが商品開発担当者の悩みは必要条件と十分条件の切り分けなんですよ。

いろんなお客さんの意見はほとんどが十分条件で、あればいいよねみたいな。

それを自分の判断基準でこれは必要条件だと思ったやつだけを取り入れていくみたいなことが実は商品開発班の資質だと僕は思ってます。

そういった意味ではSNSはKPIっていうより傾聴する。それが大事な場だと思います。

 

13.コロナ禍で、生活者とのかかわり方、施策の在り方はどのような点が変化したかお聞きしたいです。

 

講師・藤村様:コロナ禍ですね。スーパーさんでチラシをやらなくなりました。

さとなおさんのセミナーでもやってましたけども今って情報の粒度が細かくなっていて、特にお醤油とかつゆのように買うインターバルが長い製品ではTVCMをやって、いいなと思ってもらっても家にあると買わないんですよ。

今度この醤油無くなったら買おうと思ってもその時には忘れちゃってるんですよ。

それがあるんで私たちはコマーシャルやファンベースもやりながら、店頭・売り場でもう一回つゆを見てもらうという施策。具体的にいうとキャラクターは結構最近好きです(笑)売り場に近いところは効果が高いなと思っています。

 

ヴァズ・阿部:短期的にもその後にもキャラクター施策は繋がってらっしゃるとお聞きしてますけどもいかがですか?

 

講師・藤村様:そうですね。特に調味料ってCMとかって昔から興味ないというか日本人にとって空気みたいなカテゴリーなんですね。

つゆもそうなりつつあって特に考えないで買っちゃってるんですよ。

そうするとヤマサは2番手で棚の占拠率が低いんでどうしてもいっぱい並んでるトップメーカーのものに行っちゃうんですけど、キャラクターがついてると売り場で目に留まるわけですね。そういう効果もあるんじゃないかなと私は思っております。

 

ヴァズ・阿部:ありがとうございます。

 

 

———————————————————————

4へ続く!

1.ファンづくりの考え方について
2.具体的な施策内容について 
3.事例・指標について←今ここ
4.実務上のTIPSなど

 


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